健康な金星佐賀豚をお届けするために
交配 ー生産の要ー
交配舎は、約1000頭の母豚と60頭の雄豚を管理しています。母豚と雄豚を交配させ、妊娠した母豚の世話をする部署です。
交配舎できちんと種付けができなければ、その後のブロックへ仕事がつながらず、出荷に繋がらなくなってしまいます。つまり生産の要となる非常に大事な部門なので常に気を抜くことができません。また、豚たちの体調や母豚の発情を把握して見極めるのはなかなか難しく、思ったようにいかないことも多いです。
しかし、少しでも良い状態にしたいという意欲をもってじっくりと手をかけ、計画通りにすすんだ時は、非常に達成感や充実感も大きくやりがいを感じます。
私はまだ若く、経験も浅いですが、先輩方や周りのみなさんのアドバイスを受けながら、一歩一歩前に進んでいきたいと思っています。
分娩 ー母親の愛情をもってー
分娩舍は、出産から離乳までの母豚と仔豚を健康に育て、お世話をする部署です。毎日、母豚と仔豚の餌やりや掃除、そして出産前の母豚の分娩確認や健康状態のチェック等を行います。
人間でもそうですが、母豚にとっても出産は一大事の出来事であり、特に豚はさまざまなことに非常に敏感で繊細な生き物なので、体調を崩す母豚も多くいます。そのため、豚たちに快適な環境づくりをしたり、状態を見て餌を調節したり、色々なことに気を配っています。
ほぼ毎日新たな生命の誕生に立ち会える喜びがある一方で、弱い仔豚の死に直面することも多いです。しかし、産まれたすぐは手のひらに乗るくらいしかなかった小さな仔豚たちが、離乳する頃には両手でつかむのもやっとなくらいに大きく元気に成長する姿をみると、本当に嬉しく思います。
これからも1頭でも多くの健康な仔豚を育てるため、母親の愛情をもって接していきます。
育成 ーより大きく、より強くー
育成舎は離乳した仔豚をより大きく発育・成長させる部署です。
豚の成長段階を預かる部署ですから、ここでの仕事が次の肉豚舎での業務に大きく影響します。なぜならある程度大きく育たないと出荷できないからです。
業務内容は、豚舎の環境を整え、豚の体調をみながら餌を調節し、時にはワクチンを注射したりと、特に際立った事は行っていません。しかし、豚の体調管理は、春夏秋冬その時々で答えが変わるためとても難しく、同時に責任感とやりがいを感じます。また、手をかければかける程、豚は成長という形で応えてくれるので、その辺も嬉しいところです。
金星佐賀豚を召し上がっていただいた消費者の方々から、「おいしい」とおっしゃっていただけることに嬉しさと感謝の気持ちをもって今日も業務にあたっております。
肉豚 ー愛される金星佐賀豚をー
肉豚舎は育成舎から来た豚を出荷できる状態に育て、出荷する部署です。
豚は小さければ出荷できないのはもちろんですが、大きすぎても逆にダメなんです。ちょうど良い大きさの豚を出荷し、良い格付になるようにしなければなりません。
なかなか全体に良い状態の豚を育てることは難しいのですが、それでもいろいろな工夫や努力をして、それができた時は嬉しくて何度でも豚舎に行って眺めたものです。
そして出荷した金星佐賀豚が福岡の食肉市場から極上の評価を頂いた時には本当に感動しました。
もっともっと良い豚を消費者の皆様にお届けできるよう、経験と感覚を磨いていきたいです。
金星佐賀豚は、彼らの情熱と愛情、
心がたっぷりつまった
安心の豚です。
健康で美味しい金星佐賀豚を消費者の皆様にお届けするまでには、
豚の成長にあわせて4つのステップを踏んでいきます。
4つのステップとは、交配・分娩・育成・肉豚の4段階です。交配で種付けをし、分娩で子豚を産み授乳させ、育成で離乳後の豚を成長させ、肉豚で出荷できる状態にする。というのがおおまかな流れになります。
「健康な豚を無事に出荷する」というゴールに向かって、各ブロックはそれぞれの役割を一生懸命こなし、次のブロックへ襷を繋ぎます。
ここでは、それぞれの担当者と業務内容をご紹介します。